

そんな篠原さんがラーメン店の『凪』とコラボして、1月15日に150食限定の新しいコオロギラーメンを提供と聞いて食べに行ってみた。早速駆けつけてみるとものすごく行列。冒頭の写真通り40人から50人の行列に並び、お昼の1時から約70分待ち、、、いざ店内へ!店内にコオロギの香ばしいニオイが広がり、更にワクワク。
『特製コオロギラーメン¥1000』にトッピングで『揚げコオロギ¥200』を注文。他にもコオロギワンタンやコオロギ飯、殿様プリン、タガメ焼酎とバラエティ豊か!
全部挑戦したい気持ちを抑えつつ数分待つ。遂にきましたコオロギラーメン!虫の見た目が苦手な人のために、トッピングをしなければコオロギの原型を見ることがないようにと優しい配慮。おいしそう!
私は揚げコオロギをトッピングしたので、、、、
いましたコオロギくん!きれいな透明感。
気になる味、、、、、、やばいうますぎる!小エビの出汁や魚介出汁に似たあっさりとしたコオロギ出汁の味と、香ばしい白ごまと黒ごま、生姜のさわやかな香り、中太麺のあまみが口の中で絶妙にマッチ。これ本当にコオロギの出汁なの?と一瞬パニックに。この一杯のラーメンに約100匹分のコオロギが使用されているとのこと。本当にクオリティが高い。ごまと生姜以外にも様々な香味野菜が入ってるようで、あっさりの中にも深みのあるスープ。
店内を見渡すと男女問わず様々なお客さんがみんな笑顔で麺をすすっている。
昆虫食ってここまできているのかと、なんだかうれしい。
完食した後、篠原さんに話を聞かせていただきました。
凪さんとコラボすることになったきっかけを教えてください。
2014年末に凪さんのラーメンを食べ、そのおいしさをSNSで発信したところ、凪の社長さんから直接連絡をいただいたんです。社長は昆虫食で活動している自分を知ってくれていて、『虫をつかっておいしいラーメンを作ってみたい』と伝えたところ、社長はこの気持ちに共感してくれて『ちょっとやってみようか!』とはじまりました。自分自身でも、まさか凪さんが本気で協力してくれると思わなかったのでとてもびっくりしました。早速、2015年の年明けから本格的にコオロギラーメンの開発をはじめ、2015年9月に凪さんとのコラボ第1弾となる『特製コオロギラーメン』を提供し、80食を完売しました。
凪さんとは2回目のコラボですが、今回のコオロギラーメンはどのような所にこだわり開発しましたか?
前回提供したコオロギラーメンでは、コオロギ特有の臭みなどの雑味を薄めるため、煮干し出汁とコオロギ出汁のハーフハーフも提供しましたが、今回は前回以上の真のコオロギラーメンを提供したいと思い、100%コオロギ出汁で仕上げました。100%コオロギであっても、おいしく感じてもらえるようにバランスを整え完成させました。具体的には、コオロギの下処理の方法から見直し、煮込みなど細かい仕込み時間を調整、コオロギの合う香味野菜選びにもこだわりました。細かいところでは、コオロギと相性の良いごまや木の実などを入れることによって、コオロギが育つ森や山などの自然空間を感じてもらえるようしました。
食べた方の反応はいかがですか?
前回以上においしくて食べやすくなったと言ってもらっています。今強く意識していることは、初めて虫を食べてみる人や、そもそも虫なんて食べたくないと思ってる人にもおいしく感じていただける物を作ることです。コオロギラーメンにおいても様々なバリエーションを作っていこうを考えています。
並んでるお客さんに温かいホッカイロを丁寧に配る、半袖半ズボンの篠原さんの姿は最高にかっこよく見えました。
インタビューを受けてくれた人
地球少年|篠原祐太
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<写真・文/齋藤健生>