昆虫による食物アレルギーについて、TAKEOの考え方を述べます。
更新日:2022/3/4
食物アレルギーに関する情報
食物アレルギーが怖いですが、昆虫を食べてみたいです。どうすればいいですか?
一般的に、昆虫を初めて食べるとき、食物アレルギーを発症するかどうかは、食べてみないとわかりません。これは昆虫に限らず「あなたにとって初めて食べる食材」すべてに共通することです。
ただし、他の一般的な食材と同じように食物アレルギーのリスクを下げることはできます。私たちは「体調が良い時に、十分に加熱された加工度の高いものを少量から食べてみる」ことをおすすめしています。具体的には「タガメサイダー」「コオロギあられ」などの加工度の高い昆虫が少量含まれているものを、体調の良い時に、少しずつ、時間をかけて、身体の様子を見ながら食べてみてください。
実際、昆虫による食物アレルギーは起こりますか?
はい、少ないながらも食物アレルギーを発症した事例を把握しています。
→事例:昆虫の食物アレルギーへのTAKEOの対応方針
昆虫は食物アレルギーのリスクが高い食材ですか?
事例が少ないためわかりません。ただし、私たちが観測した範囲内において、2022年2月時点では他の特定原材料等と比較して著しく高いというデータはありません。
それでも心配です。事前に昆虫を食べられる体質かどうか判断してもらえますか?
私たちでは判断できません。医療機関に相談してください。具体的には一般的な食物アレルギーと同様に、血液検査や皮膚プリックテスト、経口負荷試験などを実施することになると思います。
そこまで無理して昆虫を食べないといけないのですか?
食べないでください。
→TAKEOのスタンス:https://takeo.tokyo/note/answer-honestly/
エビやカニにアレルギーはありませんが、昆虫で食物アレルギーを発症することはありますか?
可能性はあります。実際にそのような事例がありました。個人の体質、体調によります。
→事例:昆虫の食物アレルギーへのTAKEOの対応方針
逆にエビやカニのアレルギーを持っていますが、昆虫を食べることはできますか?
おすすめはできません。最近の分類学では「汎甲殻類」として、昆虫はエビやカニと同じグループに分類する動きになってきています。つまり、昆虫とエビカニは非常に近縁で共通点が多い生物であると言えます。
ただし、エビ・カニはNGだけどコオロギはOKという人も確かにいます。個人の体質、体調によります。
昆虫のアレルゲンは特定されていますか?
トロポミオシンという昆虫の筋肉中に含まれるタンパク質がアレルゲンとして疑われています。これはエビやカニなどの食物アレルギーの主要なアレルゲンです。
ただし昆虫のアレルゲンに関しては研究が不十分ですので、今後トロポミオシン以外にも原因となるタンパク質が見つかる可能性は十分に考えられます。あるいは外骨格に含まれるキチンにもアレルゲンとなっている疑いがあります。
一度昆虫を食べて体調に問題なければ、2度目以降も問題ありませんか?
そうとは言い切れません。食べる昆虫食品の種類や加工度合、あるいはあなたの体調や運動の有無によって食物アレルギーのリスクは変わります。問題が起こってしまうケースがあり得ます。
→事例:昆虫の食物アレルギーへのTAKEOの対応方針
→参考:食物アレルギー診療ガイドライン2016ダイジェスト版
小さい子供は昆虫食を避けたほうがいいですか?
他の一般的な食品と同様に、小さなお子様が食べる際には慎重になることをおすすめします。昆虫に限らず、一般的に食物アレルギーの有症率は乳児期が最も高く、加齢とともに減っていきます。
→参考:食物アレルギー診療ガイドライン2016ダイジェスト版
昆虫を食べた後、体調が悪くなりました。
すぐに医療機関に相談し、昆虫を食べたことを伝えてください。TAKEOでは医療に関するご相談は承ることができません。
少量なら大丈夫ですか?
少量を、時間をかけて、身体の様子を見ながら食べる方が食物アレルギーのリスクは低くなります。
昆虫の生食はできますか?
おすすめできません。食中毒のリスクがありますし、一般的に生に近いほど食物アレルギーのリスクも高くなります。
アレルギーのリスクの高い昆虫はありますか?
研究が不十分なのでわかりません。しかし私たちとしては、昆虫は多様性が高い生物ですのでどの昆虫も同じリスクということは無いと考えています。
昆虫が肌に触れると赤くはれます。食べてもいいでしょうか?
おすすめできません。食物アレルギーのリスクが高いと思います。
食物アレルギーに対するTAKEOの姿勢について
食物アレルギーのリスクがあるなら、そもそも昆虫を食べなければいいのでは?
様々な動機や文化をもって昆虫食をこれまで楽しんできた方が確かにいらっしゃいますし、これからチャレンジしたいと思っている方も確かにいらっしゃいます。私たちはその方たちに寄り添っていきたいと思います。
食物アレルギーの心配が強い方はお控えいただいた上で、どうか優しく見守ってください。
浅草本店ではどのようにアレルギー表示の対応をしますか?
これまでも昆虫食品の試食前、販売前には口頭でアレルギーに関する注意喚起を実施してきました。今後も同様の注意喚起を続けていきます。
私たちも昆虫食を提供しています。注意喚起マークを使いたいです。
お問い合わせください。
昆虫食品を罰ゲームで使っていいですか?
私たちで用途は問うことはありません。昆虫食には色々な楽しみ方があります。
ただし、事前にアレルギーのリスクを提供者、喫食者ともに承知しておいてください。
サプライズで使っていいですか?
私たちとしてはやめてもらいたいです。ネタバレして、事前にアレルギーのリスクを承知してもらった上で使用してください。
子供が昆虫を食べたいと言っているのでプレゼントしたい。
アレルギーのリスクを承知した上で、保護者の方のご判断によって楽しんでください。
イベントで不特定多数に昆虫食品を提供したい。
提供者自身が確実にアレルギーのリスクを把握し、消費者に食物アレルギーのリスクを喚起するようにしてください。
アレルギーの話をすると売りにくくなるのでは?
売上は落ちるかもしれませんが、十分な情報提供無しでアレルギーが起こってしまう方が事業や市場にとってリスクが高いと考えています。
外のお店で買った時には特にアレルギーに関する説明をされませんでした。
現在はアレルギーに関する表示や説明に関するルールは整備されていません。ご自身を守るため正しい知識を身に付けていただければと思います。
こんなにアレルギーに神経質になってしんどくない?
しんどいです。売上落ちるかもしれないから不安です。昆虫は特別リスクが高くて危険な食材ではなくて一般的な食材と同じだけれど、世間の風当たりは強いから神経質にならざるを得ないのが実情です。