「大山詣り」を好んだ江戸庶民。
「いなご」も好んで食べていた!?
#きゃらいなご
歌川国輝「大山参詣日本橋之図」慶応2(1866)年
現代に受け継がれる、
粋な江戸庶民による大山詣り
神奈川県伊勢原市のシンボルである大山(おおやま)。悠久の歴史のなか、変わることのない端麗な姿で人々の心を魅了し癒してきました。この大山が舞台となった「大山詣り(おおやま まいり)」は、鳶などの職人たちが巨大な木太刀を江戸から担いで運び、滝で身を清めてから奉納と山頂を目指すといった他に例をみない庶民参拝でした。大山詣りの伝統は先導師たちにより今日まで脈々と引き継がれ、平成28年(2014)には江戸庶民の信仰と行楽の地として文化庁「日本遺産」に認定されました。
歌川豊国「大當大願成就有が瀧壷」文久3(1863)年
五雲亭貞秀「大山良弁図」元治元(1864)年
ストーリー
江戸庶民もいなごを好んで食べていた!?
大山は、信仰と行楽の地として江戸庶民の人気レジャースポットでした。江戸から大山に行き、江の島などの観光地に寄って帰っても5日程度の気軽な道のりで、「大山詣り」は粋で遊び上手な江戸っ子たちの心を捉えたのでしょう。そんな江戸庶民の中で頻繁に食べられていた食材の一つに「いなご」があります。いなごは様々な調理法で食べられていた記録があり、当時から庶民の味として身近な存在でした。江戸庶民たちはいなごを好んで食べながら大山詣りを楽しんでいたのかもしれません。
コンセプト
大山詣りを、もっと楽しく
大山詣りをもっと多くの人に知ってもらいたい、もっと楽しんでもらいたい。そんな想いを込めて大山名物「きゃらぶき」と、江戸庶民の間で日常的に食べられていた昆虫「いなご」を組み合わせた商品を開発しました。その名も「きゃらいなご」。ふきがほんのり香りポリポリと食べやすく、おいしく手軽にたんぱく質と塩分補給ができます。汗をかいたときに食べたくなる味です。江戸時代であればきっと大山詣りのお供として親しまれていたことでしょう。
\ みんなの声 /
昆虫食に抵抗がありましたが、サクサクしていてお菓子のように食べることができました。お酒との相性も良さそうです。
50代 男性どこか懐かしい香りがする。優しい醤油風味にサクサク食感で手が止まらなくなる。きゃらいなごを食べたら、きゃらぶきも食べてみたくなった。
30代 男性おいしい。これは良い。まるで乾燥したイナゴの佃煮を食べてるよう。きゃらぶきの風味も感じる。食感は、コオロギと違ってスナック感が強い。コオロギより好きかもしれない。味がしっかりしているから、お酒のつまみとして良さそう。
30代 女性料理へのトッピングとしても使いやすそう。コオロギより食べごたえがあって、小魚の煮干しに近い感じがする。コオロギの煮干しより好み。
30代 女性江戸にあっても違和感なさそう。佃煮ではないイナゴの味で不思議な感覚になった。トノサマバッタより小ぶりでサイズ感もいい。佃煮と違ってベタベタしなく、サクサクしているので散歩しながらの塩分補給用に持ち歩きたいと思った。きゃらぶきを知りたくなった。
30代 女性こんな味がするのか!びっくりした。ほのかにふきの香りを感じる。炊き込みご飯やお醤油せんべいのような優しいお醤油の香りでおいしい。
30代 男性色がいい。食品として馴染みのある色で安心感がある。醤油の甘い感じがおいしい。うま味もしっかりあり、香ばしさもあっていい。脚も気になることなくサクサク、スナック感覚で食べることができる。
20代 男性味付けの濃さがちょうどいい。コオロギの煮干しよりおいしい。ご飯にも合うかも。
10代 男性佃煮以外のイナゴは初めて食べた。スナック感覚で食べられるのでハマりそう。止まらないおいしさ。
30代 男性日本酒のおつまみにも良さそうです。きゃらぶきは食べたことがありませんが、ふきの風味を感じるおいしさがありました。佃煮と違って手で食べられるのもいいなと感じました。
20代 女性香ばしいイナゴでした。喉が渇くので麦茶が飲みたくなりました。おやつにしたいです。
10代 男性こんな味がするのか!びっくりした。ほのかにふきの香りを感じる。炊き込みご飯やお醤油せんべいのような優しいお醤油の香りでおいしい。
30代 男性甘い醤油の味も強くておいしい。ご飯と一緒に食べたい。手で食べたのにベタベタにならなくてお母さんに怒られなくていい。
10代以下 男性きゃらぶきの香りがして、とてもおいしいです。お醤油の味付けに角がなくサクサクしていて食べやすい。特に色がいいです。食品として馴染みのある色につや消しの落ち着いた質感が、乾物としての安心感に繋がっていると思います。スルメのような安心感があります。昆虫を食べてみたいけど昆虫のつやが苦手、という人へおすすめです。
20代 女性FAQ
- どこで購入できる?
-
昆虫食TAKEOの浅草本店やオンライストアのほか、「大山ケーブルカー駅売店」、小田急線伊勢原駅ナカの伊勢原市観光協会「くるりんハウス」などで購入できます。
- 大山(おおやま)とは?
-
神奈川県西部に広がる丹沢山地の東麓にそびえる山で、山頂の標高は1252mを測ります。古くから山岳信仰の対象となっていました。また別名を「阿夫利(あふり)山」、「雨降(あふ)り山」ともいい、雨乞いの神ともされ、農民の信仰も集めました。そのような背景から「大山詣り(まいり)」は庶民に愛されていました。
- 「日本遺産」とは?
-
地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定します。2023/5現在で全国104のストーリーが認定されています。
- 大山詣りをする江戸庶民がいなごを食べていた記録はあるの?
-
「大山詣りをする江戸庶民がいなごを食べていた」という直接的な記録は見つかっていません。しかし江戸時代を含めて古い時代から全国的に庶民がいなごを食べていたという記録は存在します。大山詣りをした人々もきっといなごを食べていたに違いありません。
- 「きゃらぶき」とは?
-
「きゃらぶき」とは、ふきを醤油などでじっくり炊いた伝統的な保存食で、その色が伽羅色に仕上がることからきゃらぶきと呼ばれています。大山はきゃらぶきの名産地で、文化庁の100年フードにも認定されています。今回は明治5年創業、大山で150年にわたってきゃらぶきを作り続ける「大津屋」さんのきゃらぶきを使用させていただきました。
- 「きゃらいなご」どは?
-
「きゃらぶき」と「いなご」を組み合わせた私たちの造語です。いなごは醤油で炊くときゃらぶきに似た風合いになります。さらに風味付けにペーストにしたきゃらぶきを加えています。いなごの牧草様の香り、きゃらぶきの香り、どちらも爽やかな青い香りが共通点です。きゃらいなごをきっかけにして、大山詣りの魅力が全国に広まっていくことが私たちの願いです。