コオロギ興亡と、それでも色褪せない昆虫食イベントレポート

「コオロギ興亡と、それでも色褪せない昆虫食」レポート

伊藤あずき

こんにちは!TAKEOスタッフの伊藤です。

日々の三寒四温に翻弄されながらも、少しずつ春の兆しが見えてきた3月のはじめ。食用昆虫科学研究会の吉田誠さんと伊藤貴浩さんを講師にお招きして、昆虫食にまつわるあれこれやビジネスのお話、ハチ抜き体験からふぐVSまゆ刺しなどなど…。がっつり昆虫食のいまと向き合えるイベントが開催されました。

その当日の様子の一部を、この記事ではご紹介したいと思います。

開催日程

・日時:2024年3月9日(土)15:00開始
・場所:昆虫食TAKEO 浅草本店
・講師:吉田誠さん、伊藤貴広さん (NPO法人 食用昆虫科学研究会)
・内容:昨今のコオロギ騒動に関して/昆虫食ビジネスについて/オーストラリア旅行記/ヘボ祭りの思い出 などの講演、クロスズメバチ(へぼ)抜き体験、試食会(しゃぶしゃぶ、昆虫煮干し、まゆ刺し&ふぐ刺し)

コオロギ興亡と、それでも色褪せない昆虫食ポスター

講師のご紹介

吉田 誠さん:NPO法人食用昆虫科学研究会 理事。昨年9月にも浅草本店で昆虫食にまつわる講演会を開催、その際も講師を務めてくださいました。

コオロギ騒動を俯瞰して考察した「昆虫食のデマとリアル」の著者であり、最近はオーストラリアへミツツボアリを食べに行ったり、ふぐの調理師免許を取ったりと多方面で精力的に活動されています。

NPO法人食用昆虫科学研究会 理事吉田 誠さん

伊藤 貴広さん:NPO法人食用昆虫科学研究会 理事。各地の昆虫を食べまわり、自宅でも様々な昆虫の養殖を手掛けているそうです。

今回の講演会では、自宅でも養殖しやすい昆虫の紹介や特製昆虫煮干しのお話など、ご自身の体験も含め臨場感豊かに語ってくださいました。

NPO法人食用昆虫科学研究会 理事伊藤 貴広さん

当日の様子

開始時点で既に満席で、講演中も何名かお越しくださり前回同様大変な盛況を呈しました。内容はいたって真面目なものでしたが堅苦しさはなく、みなさん和気あいあいと過ごされているようでした。これは講師のお二人の人柄だからこそ醸し出せる空気感なのだなと感銘を受けました。

会場の様子。ゴキブリの煮干し

途中クロスズメバチの幼虫を巣から抜きその場でしゃぶしゃぶ&試食できる時間があったのですが、その際のみなさんの真剣な眼差しは熱く、とても印象に残りました。

さらに今回「昆虫煮干し」を何種類か伊藤さんが持ってきてくださり、会の後半にそちらの試食もさせて頂きました。特にアトロポス(中南米産のゴキブリ)の煮干しが人気で、試食権をめぐってのジャンケンは大変盛り上がりました。

クロスズメバチ抜き体験

まゆVSふぐ 奇跡のコラボレーション実現!

へぼ(はちのこ)しゃぶしゃぶタイムも少し落ち着いてきた頃、吉田さんから突如この場限りの特製ふぐ刺し提供のご案内が!

吉田さんは最近ふぐの調理師免許を取得したそうで、その包丁さばきは素晴らしかったです。瞬く間に並べられていく美しいふぐ刺し。以前より店舗でまゆ刺しを食べたお客様から「ふぐの湯引きのようだった」という感想を頂いており、今回このコラボが実現したことで真正面からふぐとまゆ刺しの味わいの違いやそれぞれの魅力を堪能することが出来ました。

こうやって同じ皿に並ぶと、色味のわずかな方向性の違いやふぐのいきものらしい質感が見て取れて面白いですね。

ふぐ刺し、まゆ刺し奇跡のコラボ!

おわりに

昨年春から機会あるごとに話題に上り、その存在について様々な議論がなされてきた昆虫食。それらを俯瞰して考察したうえでこうして私たちにわかりやすく解説し問を投げかけて下さったお二人のお陰で、今の日本における昆虫食の立ち位置や今後の展望について魅力も懸念もひっくるめて改めて整理が出来たように思います。

そして、それは参加した私たちにとって非常に意義深く今後も考え続けていくにあたり必要な行程であったことと思います。

ご参加いただいた皆さま、吉田さん、伊藤さん。貴重な機会をありがとうございました!

集合写真

昆虫食TAKEO 浅草本店のご案内

昆虫食TAKEO 浅草本店 東京の昆虫食お店 昆虫食 店舗 実店舗 関東 古民家昆虫食 TAKE-NOKO
営業時間 平日:12:00-19:00
土・日・祝:12:00-20:00
定休日 火曜・第1土日
臨時営業・休業 →必ず店舗営業日カレンダーをご確認ください←
住所 111-0035
東京都台東区西浅草1-3-14 2F
アクセス 東京メトロ銀座線「田原町駅」徒歩3分
つくばエクスプレス「浅草駅」徒歩10分

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