浅草にあるTAKEOの店舗兼事務所を訪れると、代表の齋藤から「雅パパさん、科博の『昆虫 MANIAC』に取材に行ってきてもらえませんか?」という依頼とともに、1枚の招待チケットを受け取りました。
ということで今回は、7月13日から10月14日まで台東区上野公園内にある国立科学博物館で開催の特別展「昆虫 MANIAC」に潜入です。これから訪れる方も多いと思いますので、極力ネタバレにならない内容にてご報告します。
5人のムシ博士
やって来ました国立科学博物館。特別展 昆虫 MANIACの入り口では、5人のムシ博士が出迎えてくれます。国立科学博物館で「昆虫」をテーマに開催される特別展は実に6年ぶりです。主催者からの「本展が昆虫をはじめとする生き物や自然への興味・理解を深め、育てる機会となり、生き物たちの多様性の魅力とかけがえのなさに改めて向かい合うきっかけになれば」というメッセージに否が応でも期待が高まります。「少し大人になった当時の子どもたち」という粋な表現もあり、元昆虫少年としてはワクワク、ドキドキが止まりません。
展示は3つのゾーンからなり、特に2つ目の「多様なムシ」ゾーンでは5人のムシ博士が「トンボ」「ハチ」「チョウ」「クモ」「カブトムシ」の5つの扉を用意し、それぞれマニアックな世界を見せてくれます。取材という目的を忘れて昆虫展を楽しんでいると、昆虫の情報量の多さに気が付きました。都会よりも自然の方がむしろ情報量が多いなどと言われますが、昆虫から得られる情報もまた間違いなく多いと思います。昆虫 MANIACを五感で楽しむことが、主催者の思いに応える方法であると私は読み取りました。
見る
昆虫 MANIACの見どころは、やはり昆虫標本です。数ある標本の中でも、国立科学博物館が保存する個人の昆虫コレクションに惹かれました。私もチョウや甲虫をはじめとして数千の標本を作ってきたので、標本づくりの楽しさや地道さを知っているつもりです。それぞれのドイツ箱から各人のこだわりが伝わってくるようで釘付けになりました。
聴く
この夏、世間を騒がせたニュースに素数ゼミの大発生がありました。昆虫 MANIACの取材班は素数ゼミの調査をしており、本展では素数ゼミの鳴き声を体験することができます。どんな鳴き声なのか、どれくらいの音量なのか、ぜひ体験してみてください!虫たちの鳴き声はその季節を感じされてくれる象徴的な情報です。そう思うと夏のセミの鳴き声は、決してうるさいだけじゃないはずです。
本展では音声ガイドを楽しむことができます。この日は夏休みで、たくさんの子どもたちがガイドを聴きながら昆虫展を楽しんでいました。昆虫 MANIACに来ている皆さんがどんな会話をしているのかこっそり聴いていると「素数ゼミの鳴き声はYouTubeでもう聴いたよ」なんていうツウな男の子がいましたよ。
嗅ぐ
続いてはにおい。ある種のハチのオスはさまざまな香りを集めることでメスに選ばれやすくなると言われています。本展ではシタバチのメスが集まる香りとして、スカトールやユカリプトールの2種類をかぐことができます。さあ、どんなにおいがするのでしょうか?
においといえば、オスのタイワンタガメはメスを引き付けるために青リンゴや洋ナシに似たフルーティな香りがしますし、カメムシは香草のパクチーの香りがするため、これらは国によっては伝統的に食べられてきた食用昆虫です。昆虫って本当に多様で、昔から私たちの身近にある生き物なんですね。
感じる
皆さんは「虫こぶ」をご存じですか?ハチの中には植物に寄生し、植物の成長を操り「虫こぶ」と呼ばれる巣をつくる種類がいます。虫こぶは、天敵や外部環境から内側にいる幼虫を守る機能があると言われています。実際に触ってみるととても植物とは思えないほど硬いです。
味わう
最後の味わうは、昆虫食TAKEOをはじめとした昆虫食企業の出番です。本物の琥珀もいいですが、TAKEOの新商品「虫入り琥珀キャンディ」もおすすめです。
五感すべてで「昆虫 MANIAC」
子どもの好奇心は際限なく、想像力や創造性はときに大人を圧倒します。子どもの頃の体験や学びは一生モノだと私は考えています。次はうちの子と一緒に来たいと思いました!この夏は、五感で存分に昆虫 MANIACを楽しんでみてはいかがでしょうか?
関連情報
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