

“昆虫食が気持ち悪い。”確かに、日本人である私もそう思います。しかし、これまでも記事で取り扱ってきた通り、あくまでそれはあなた自身の価値観であり、絶対的価値観ではないのです。
当たり前の常識が非常識に?
例えば、会社の中に様々な国のビジネスマンが10人いるとします。そのうち7人がスーツを着ていて、その他の3人がTシャツに短パンだとします。すると、この3人は非常識であり、社会性がないと白い目を向けられます。この3人にとって、その服で働くことは当たり前であるにも関わらずです。
しかし、会社で7人がTシャツに短パンを着ていて、3人だけがスーツを着ているならば、このスーツを着た3人は「そんなに気張って堅苦しい格好するなよ、おかしいぞ。」と、スーツを着ていることは常識ではなく、とたんに場違いになってしまうのです。このように、私たちが当たり前と思っていた常識も正反対の非常識へと変化する可能性も多くあるのです。
価値観とは相対的なもの
つまり、私たち人間の価値観とは絶対的なものではなく、相対的なものなのです。あなたがいくら“昆虫食は気持ち悪い”といっても、世界的に昆虫食が当たり前になると、あなたの価値観はマイノリティとなってしまうのです。そういった意味で、自分の価値観とはそれほどあてになりません。徹底的に自分にとっての当たり前という固定観念を疑いましょう。それができて初めて、グローバルな視点で物事を受け止め、考えることができるのです。それは、人生をより豊かにすることにも繫がります。
昆虫食は自分の殻を破るきっかけに
あなたの固定観念へのチャレンジとして、昆虫食を試しに食べてみるということは、己の価値観に固執している自分を打ち破っていくチャレンジであり、チャンスなのです。グローバルな視点で価値観で考えることができるならば、私たちはお互いの違いを乗り越え、今後来るであろう食料危機という困難を乗り越えていけるのではないでしょうか。
この記事を書いた人
【 祐 】1987年生まれ37歳 男
大学で英文科を卒業後、専門学校で宗教学を学ぶ。ボランティア活動等に積極的に参加し、様々な国際交流により、グローバルな視点で文化を考察するのが好き。現在、シンガポール人と、中国系ニュージーランド人と暮らしている。
仮面ライダー、スーパー戦隊、ウルトラマン、アメコミ等が大好き。