ライターのSUZUKIです。今回は「昆虫食」という言葉について、日本語、英語と一緒に考えていきます。
昆虫食=entomophagy?
もし昆虫食について英語で表現したいなと思ったとき、みなさんはどのような単語を使いますか?オンライン辞書のWeblioを見てみると、「昆虫食」の英訳として”entomophagy”という言葉がトップに出てきます。では、日本語の「昆虫食」を指す英語としては”entomophagy”で十分なのでしょうか。日本語の「昆虫食」の意味とあわせて考えていきましょう。
日本語の「昆虫食」の意味は2つある。昆虫食は本来は食えない。
まずは日本語の「昆虫食」の意味を考えていきます。例えば「流行の昆虫食」というよく聞くフレーズにおいて、昆虫食という言葉には2つの意味が含まれています。
①昆虫を食べるという人間の行動
②食用昆虫そのもの、または昆虫関連食品そのもの
本来は①の意味で使われる言葉ではあるのですが、最近は②の意味でつかわれる場面も多く見られるようになってきました。「昆虫食を食べる」などのつかい方です。なんとなく意味は伝わっちゃいますね。
昆虫食の英語表現
では、”entomophagy”は、何を指す言葉なのでしょうか。“entomophagy”は、entomo-(昆虫を)と-phagy(食べること、食習慣)という2つの部分から成り、昆虫を食べるという行動または行動様式を指す言葉です。ですので①の意味しかカバーしません。
②の食用昆虫そのもの、または昆虫関連食品そのものを指す言葉として代表的な英語は”edible insect”があります。edibleは「食べられる、食用として有害ではない」という意味があります。したがって”edible insect”は人間が食べることができる昆虫そのものを指します。
せっかくなので昆虫食に関わる英語をいくつかピックアップしておきます。google scholarでの検索ヒット件数も付記しておきます。google scholarは論文、学術誌、出版物を検索するので、その用語が用いられた文献がどのくらいあるのかを示す指標となります。
昆虫食は奥深い言葉
昆虫食は意外と奥深い言葉であることがわかったと思います。今後は意味の違いを理解した上で使い分けてみてください。昆虫食レベルがちょっと高くなるはず。